ポーチドエッグの作り方の基本

ポーチドエッグは、日本の家庭ではあまりポピュラーな料理ではありませんが、イギリスなどでは一般的な卵料理です。卵料理にも、目玉焼きやスクランブルエッグ、厚焼き玉子、オムレツ、温泉卵と色々ありますが、ポーチドエッグがなぜ注目かと言えば、最も健康的な卵料理だからです。ポーチドエッグの作り方の基本は、沸騰したお湯に卵の殻を割って落とし込み、スプーンなどを使って形を整えていくわけですが、茹で加減を変えるだけで半熟や固ゆでなどのバリエーションを楽しめます。ポイントは油を使わずにヘルシーである事です。卵をお湯に落とし込む時に、手早く白身で黄身を包むようにすると、黄身に熱が伝わりにくくなると同時に、白身に熱が通って、ちょうどいい具合になります。白身が白くなって固まりだしたら、すぐに火を止めます。お湯の余熱だけでボイルすると、失敗が少なく理想的なポーチドエッグを作ることができます。

理想的なレシピ

卵にはアビジンと言う、ビタミンを不活性化する物質が含まれています。このアビジンを熱で破壊すれば、卵の栄養を無駄なく摂取する事が出来きます。そういた理由からも、ポーチドエッグは理想的な調理法と言えます。アビジンは80℃の熱で破壊されるので、ポーチドエッグを作る時の茹で時間が問題になります。アビジンは白身に多く含まれており、卵の黄身は60℃で栄養が破壊されてしまうことから、卵の栄養を壊さずにアビジンを破壊するための調理加減が重要になります。さきほど示したようなレシピでポーチドエッグを作れば、栄養面からも理想的に作ることができます。また、茹でるお湯にお酢と塩を少量入れておけば、白身の凝固とアビジンの破壊が促進されるので、加熱しなくても比較的低温でポーチドエッグを作ることが出来ます。お湯の中で形を整えるときにお玉などを使えば失敗も少なく、加熱しすぎることも防げます。

健康的な調理方法

卵料理には油が付き物ですが、卵はカロリーが高くコレステロールが多いので、油やバターを使って料理をすれば、当然高カロリー、高コレステロールの食事になってしまいます。ベーコンなどを取れば、なおさらその傾向は高まります。朝食を食べない人が多くなっていますが、朝食が夕食などに比べて重要な事は、色々な本でも紹介されているとおりです。睡眠時間中に栄養が不足している身体に、朝一番で栄養補給することは、1日の始まりにとっても、栄養摂取の面からも理想的です。そういう意味では卵や牛乳は効率的な食材として、完全食品として理想的ですが、調理の仕方次第ではコレステロールの過剰摂取ということにもなってしまいます。そういうことからも、ポーチドエッグは理想的な調理方法だと言えるでしょう。

Copyright © 2007 ポーチドエッグの作り方と理想的な食べ方