洋寿しはどこにある?

「洋寿し」というのをご存じでしょうか?寿司であることは間違いありません。でも普通の寿司ではないんですね。寿司といえば和食の代表的な食べ物ですが、その前に「洋」がついていますよよね。ということは洋食の寿司、ということなんですね。でもね、でもですよ、洋寿しは北海道にあるんです。なんというかこれもまた不思議な感じがしませんか?北海道といえば新鮮な魚介類が豊富で、小樽なんかは寿司で有名ですよね。そんな北海道で洋寿しとは、これいかに?北海道でも全域にあるわけではなくて、登別にしかないんです。ますます意味不明になってきましたね。はたして洋寿しの正体はいったいなんなんでしょうか?

洋寿しは伝説の駅弁

「洋寿し」とは実は駅弁なんです。知る人ぞ知るというか、駅弁好きの間ではけっこう人気の駅弁なんですね。その個性といえば全国レベルとも言われています。何が個性的かといえば、寿しなのに魚介類を使っていないんです。寿しといえば魚貝類を使うのが当然ですよね。洋寿しはその固定観念を見事に打ち破った寿しなんです。寿しと思って開けてみたら、魚介類が入っていないなんて・・・しかし、食べてみたらその味に納得するらしいんですね。きっと、見た目と味のインパクトのギャップが全国区レベルの人気を誇る駅弁になったんでしょう。洋寿しの値段はたった650円。これって安くありませんか?1000円ぐらいする駅弁はざらなのに。

洋寿しの正体

「洋寿し」の中身なんですが、魚介類の代わりに何がネタになってるんでしょうか?なんとチーズ、ハム、キュウリ、チャーシュー、トンカツなんですね。しかもワサビではなくて洋辛子を使ってる徹底ぶりです。当然醤油なんか使いません。ソースで召し上がれ、って感じです。まさしく「洋」な感じがぷんぷんしますよね。なんでこれが登別なの?って疑問がわくかもしれませんが、それは触れないでおきましょう。洋寿しを食べたくなったんじゃないですか?登別に行きたくなりましたよね。でもね、残念なお知らせです。洋寿しはもう売ってないんです。販売している会社が2004年に駅弁から撤退したらしいんです。二度と味わえない「洋寿し」。想像の中で楽しんでください。

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